映画に感謝を捧ぐ! 「老人と海(1958年版)」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジョン・スタージェス監督の「老人と海(1958年版)」に  感謝を捧げようと思います。
老人と海 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2011-12-21

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アーネスト・ヘミングウェイの同名小説を  もとにして作られた本作は  冒険作家A・ヘミングウェイの作風と  ワン・アイデア映画の技法を共存させることに挑んだ  挑戦的作品であります。  「老人と魚の対決」というシンプルなアイデアが  素朴且つ神秘的な映像・生々しい暴力描写  節度のある状況説明台詞・「海に生きる男の情熱&狂気」へのこだわり  主演男優S・トレーシーの渋みをバランス良く配合するによって  文学的且つスリル&サスペンスのある映画へと変化していく姿は   私に「空間限定映画」の緊張感・冒険映画の醍醐味  「鑑賞者に考えさせる」事による脳機能の強化  人情劇の味わいが平和的共存を果たす光景を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (美しくも淡々とした幕切れが  ハッピー・エンドにも悲劇にも属さない  中立的余韻を放っている点も見逃せません。)  まさに1956年の映画「白鯨」の流れを汲む  文学系冒険映画の雄であると言えるでしょう。  静かなるスリル&サスペンス・立場&種族の壁を越えた友情  哀愁の入り交じったストーリー  技巧的且つ絵画的な映像によって  後年の「ジョーズ」などに通じる道を切り開いた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。