映画に感謝を捧ぐ! 「ボア Vs パイソン」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はデヴィッド・フローレス監督の「ボア Vs パイソン」に  感謝を捧げようと思います。  輸送トラックから脱走した巨大蛇「パイソン」を追う  人々の運命を描いた本作は  優等生的にして奇怪なモンスター映画であります。  モンスター映画の王道に従って進行しているにもかかわらず  「巨大蛇に巨大蛇を追わせる」・「緊張感&悲壮感の薄いキャラクター」  「残酷でありながらも喜劇的な襲撃シーン」  「人間味を感じさせる巨大ボア&パイソン」といった  奇妙な状況が発生するストーリー展開は  私に「ハンターの狂気」・「科学者の苦悩」  「巨大生物を管理することの難しさ」  「モンスター映画の持つ学習効果」の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (段階的に「ランボー」化する悪役  あまりにも豪快すぎる「パイソン」の最期  人間とボアの種族を越えた友情?に  心打たれる幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに、凶暴なるブラック・ユーモアと愛に溢れた  「巨大生物映画」であると言えるでしょう。  「アナコンダ路線」・「怪獣映画の伝統」  「スター映画的スタイル」が  融合することによって生を受けた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。