映画に感謝を捧ぐ！　「必殺の用心棒」

西部劇 映画
映画弁護人ＧＨＭ（西村哲也）です。 　今回はフランコ・ジラルディ監督の「必殺の用心棒」に 　感謝を捧げようと思います。 北軍兵士失踪事件の真相を追うガンマン 　「シュガー・コルト」の運命を描いた本作は 　便乗精神と男児性が交錯するイタリア西部劇であります。 　西部劇とスパイ活劇を融合させ 　スリル＆サスペンスよりもアクション＆ロマンスを重視したストーリー 　緩やかな雰囲気と漫画的格好良さを兼ね備えた主人公 　活劇風味溢れる戦闘シーンの数々が一堂に会する光景は 　私に「男児的本能」の赴くままに進むヒーローの醍醐味と 　状況説明を抑制し「見せ場」にこだわる事によって 　効率的に進んでいく物語の心地よさを　 　目の当たりにする機会をもたらしました。 　（勧善懲悪の中にサディズムを宿した「敵将の最期」が 　正義の持つ凶暴性を写し出している点も見逃せません。） 　まさに「スパイ西部劇」の雄と呼ぶにふさわしい 　作品であると言えるでしょう。 　正統派西部劇・００７シリーズ・時代劇・アクション映画の魅力が 　共存する本作と 　生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を！！！。