映画に感謝を捧ぐ! 「地球が凍りつく日」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はラリーフェセンデン監督の「地球が凍りつく日」に  感謝を捧げようと思います。 アラスカの一角で石油採掘作業を行う  男女の運命を描いた本作は  奇抜な発想と教材性に溢れた  異色のホラー映画であります。  災害映画・モンスター映画・閉鎖系ミステリー  「緩慢なるストーリー展開」が生み出す我慢劇要素  環境問題が一堂に会する光景は  私に「娯楽的忍耐力の訓練する環境」と  「自然の不条理性」・「環境がもたらす狂気&傲慢」  「複数ジャンルの均整を保つことの難しさ」を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (台詞による状況説明によって「滅亡の危機」を暗示する幕切れが  軽量映画的戦術の一端を写し出している点も見逃せません。)  まさに「自然災害系ホラー」の一翼を担う  怪作であると言えるでしょう。  論理性の枠を越えた形で  命を落としていく登場人物達と  謎の解明にこだわることなく進行する物語が  自然界における人間の小ささをえぐり出す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。