映画に感謝を捧ぐ! 「クラークス」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はケヴィン・スミス監督の「クラークス」に  感謝を捧げようと思います。
クラークス [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2012-02-08

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 コンビニエンス・ストア&レンタルビデオ・ショップで働く  男二人の1日を描いた本作は  コンパクトにして雄大な軽量喜劇であります。  小さな店の日常を通じて「暴走するお客様意識」  「ストレスがもたらすモラル崩壊」・「日常に潜む危険要素」を  えぐり出したストーリー  渋みのある白黒半映像・軽妙なる音楽  生活感満載の俳優・女優陣が一体となる光景は  私に「素朴なアイデアを小ネタの積み重ねによって光り輝かせる」  「悪ノリ的状況に現実感を与える」  「ドタバタ喜劇の伝統と時代性を巧みに融合させる」妙技を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (明瞭なハッピー・エンド&悲劇に逃避せず  「鑑賞者に想像させる」勇気ある幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに趣味人風味と社会性が入り交じった  「ドタバタ系日常劇」であると言えるでしょう。  K・スミス監督のデビュー作にして  1990年代の気風が生んだ「趣味人映画の台頭」  映像機材の軽量化&娯楽大作志向の凋落が生んだ  「組織に縛られない映画作り」を象徴する作品であると同時に  1970年代の映画界を彩る「反優等生的ストーリー」の継承者である本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。