映画に感謝を捧ぐ! 「悪魔が棲む家666」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はクリスチャン・E・クリスチャンセン監督の  「悪魔が棲む家666」に感謝を捧げようと思います。  湖沿いの村「ニュー・ベツレヘム」で巻き起こる  惨劇を描いた本作は    複数の娯楽要素が共存するホラー映画であります。  宗教系ホラー・連続殺人系サスペンス  文化交流劇の特性が奇妙なバランスで共存する  ストーリー&演出は  私に「サスペンス&ホラー」の定番を逆手に取った  作劇法の醍醐味と  愛情・文化交流・宗教に秘められた「危険要素」を  見世物映画的に表現する手法の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (モンスター映画と東映任侠映画を  融合させたかのような幕切れが  「仇討ち映画」の秘めたる狂気を体現している点も見逃せません。)  まさに「ジャンル融合型軽量ホラー」の歴史に輝く  怪作であると言えるでしょう。  閉鎖系ミステリーの伝統  1976年の映画「オーメン」の流れを汲む表現法  1980年代ホラーの法則が共存する本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。