映画に感謝を捧ぐ! 「シティ・オン・ファイアー(2008年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はトニー・ティルス監督の「シティ・オン・ファイアー(2008年版)」に  感謝を捧げようと思います。  水不足と大火災がもたらしたシドニー壊滅の危機に  立ち向かう人々の運命を描いた本作は  多彩な技巧に彩られた災害映画であります。  SF的設定・政治サスペンスの香り  アクション映画的描写・ドキュメンタリー風映像表現  群像劇要素が一堂に会する光景は  私に「チームバトル」の醍醐味と  複数の映画要素を組み合わせることによる「実話的ムードの生成」を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (娯楽的盛り上げを抑制したクールな幕切れが  「アクション映画的ハッピー・エンド」にはない苦味を  生んでいる点も見逃せません。)  まさに「ジャンル共闘型災害映画」の雄と  呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。  暇つぶし映画のスリムさ&大作的スケール感  娯楽的スリル+サスペンス&実録的説得力が  バランス良く配合された本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。