映画に感謝を捧ぐ! 「大列車強盗(1972年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はバート・ケネディ監督の「大列車強盗(1972年版)」に  感謝を捧げようと思います。
ジョン・ウェイン 大列車強盗 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2005-06-10

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 強盗団に奪われた金塊を回収し、持ち主に返すために  雇われた男たちの運命を描いた本作は  1970年代における「西部劇の立場」を写し出す  作品の1つであります。  道中系西部劇の定番から「酒場での喧嘩&早撃ち対決」を抜き取り  アクション映画&道中劇的に加工した  ストーリー・演出・アクションと  主演男優J・ウェインの「真っ向勝負精神」が  奇妙なバランスで共存する光景は  私に、時代の潮流に流されながらも  「正統派西部劇の精神」を残そうとする人々の思いと  予算的制約を「ムード作り&スピード感」によって補う技法の  一端に接する機会をもたらしました。  (西部劇の王道に即したハッピー・エンドと  1970年代的反抗精神が入り交じった幕切れと  なっている点も見逃せません。)  まさに「犯罪映画系西部劇」の一翼を担う  作品であると言えるでしょう。  勧善懲悪とアウトロー精神の間に立つことによって  1970年代を覆う「西部劇不況」を乗り越えようとする  男たちの姿に心打たれる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。