映画に感謝を捧ぐ! 「ブラック・フライデー(2007年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアーサー・アラン・シーデルマン監督の
「ブラック・フライデー(2007年版)」に感謝を捧げようと思います。
娘を誘拐され、貸金庫破りを強要された
女性銀行員の運命を描いた本作は
ハイテク・刑事映画・喜劇が入り交じったかのような
雰囲気が心地良い巻き込まれ映画であります。
既視感&突っ込みポイント満載のストーリーを
理系ヒロイン&刑事コンビ映画風悪役の味わい
情緒&ロマンスに背を向け、要所のみを押さえる知略
社会派的ムードの生成によって補うという試みは
私に、娯楽映画における「スピード感」と
「見せるべきポイントを押さえる」事の重要性と
悪事の持つ底なし感を目の当たりにする機会をもたらしました。
(全ての悪を倒すことなく訪れるハッピー・エンドが
継続化への思い&ブラック・ユーモア風味を
感じさせる点も見逃せません。)
まさに「軽量犯罪サスペンス」史上屈指の和やかなスリルと
メッセージ性に彩られた作品であると言えるでしょう。
凶悪にして隙だらけの悪徳刑事コンビによる
派手なアクション&複雑なトリックに依存しない悪行が
ある種の親近感と癒し要素を感じさせる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。