映画に感謝を捧ぐ! 「コールド・バレッツ 裏切りの陰謀」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアイザック・フロレンティーン監督の「コールド・バレッツ 裏切りの陰謀」に
感謝を捧げようと思います。
ブルガリアの首都ソフィアで発生する
テロリスト暗殺事件に関わる人々の運命を描いた本作は
複数の娯楽要素が奇妙なバランスで共存するアクション映画であります。
テロ対策映画・アイドル映画・スパイ映画
記憶喪失映画の特性を
融合させたストーリー・演出・キャラクター造形が
もたらす映画的化学反応は
私に、女性の神秘性を娯楽的に活用する技法の一端
鑑賞者の「先入観」を逆手に取った作劇法
正義のヒーローとテロリストの類似性を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画的ハッピー・エンド&男の純愛を
クールに皮肉った幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「ブラック・ユーモア系テロ対策映画」の
一翼を担う作品であると言えるでしょう。
C・スレーターのアクション・ヒーローらしからぬ風貌
D・サザーランドの放つ「紳士的な胡散臭さ」
E・ポートノイの七変化ぶりが
闇鍋的な物語の中で冴え渡る本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。