映画に感謝を捧ぐ! 「ピザボーイ 史上最凶のご注文」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はルーベン・フライシャー監督の「ピザボーイ 史上最凶のご注文」に  感謝を捧げようと思います。  強盗計画に巻き込まれたピザ配達人の運命を描いた本作は  外見以上の社会性を感じさせる軽量犯罪映画であります。  アクション・サスペンス・青春映画を強引につなぎ合わせ  ドタバタ喜劇化したストーリー&演出が  「アメリカ流自衛精神」・「ネット社会」に潜む危険要素をえぐり出す光景は  私に、娯楽作品が作り手の思惑を越えた「成長」を果たす現象と  犯罪と笑いを繋ぐ「見えざる絆」の強さを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (悪役が「奇想天外な逆転勝利」を果たす事によって  微笑ましさとブラック・ユーモアが入り交じった幕切れと  なっている点も見逃せません。)  まさに「巻き込まれ系犯罪喜劇」の雄と呼びたくなる  作品であると言えるでしょう。    アクション映画的小ネタの数々・パロディ戦術的キャスティング  素人犯罪の弱点を的確に突く知略  甘い感動&勧善懲悪に依存しない喜劇精神に心癒される本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。