映画に感謝を捧ぐ! 「残酷な記念日」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロイ・ウォード・ベイカー監督の  「残酷な記念日」に感謝を捧げようと思います。 ビル・マッキルレースの同名舞台劇を  もとにして作られた本作は  陽気な不気味さに溢れた家族劇であります。  ホームドラマ・心理戦・モンスター映画  アイドル映画の特性が融合したストーリー  壮絶なる会話のアクション・ユーモラスな変態描写  主演女優B・デイビスの悪漢的風貌&怪演の嵐が  一体となる光景は  私に「親子&嫁姑関係」の持つスリル&サスペンス性と  「死&人体破壊」に依存することなく生成された怪奇恐怖の醍醐味を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「ハッピー・エンド的決着」で鑑賞者を油断させた後  ホラー的余韻ブラック・ユーモアに満ちた幕切れへと  着地している点も見逃せません。)  まさに「戦闘系家族劇」史上屈指の  精神的スケール感と妖気を放つ怪作であると言えるでしょう。  「1日」という時間の壮大さ・心理的戦場と化した家族関係  ユーモラスに怪優路線を突き進むB・デイビスの勇姿に圧倒される本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。