映画に感謝を捧ぐ! 「S.W.A.T ユニット887 24時間の奪還作戦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はティモシー・ウッドワード・Jr監督・主演の  「S.W.A.T ユニット887 24時間の奪還作戦」に  感謝を捧げようと思います。   誘拐事件を引き起こしたテロ集団に立ち向かう  警察&FBIチームの運命を描いた本作は  特殊なバランス感覚で構成されたテロ対策映画であります。  娯楽的銃撃戦&肉弾戦へのこだわりを感じさせるアクション・シーン  ワンマン・ヒーロー路線とチームバトルを  強引に継ぎ合わせたかのようなストーリー展開  米ドラマ「24」を意識したかのようなキャラクター造形&時間描写が  一体となる光景は  私に「パロディ映画&TVドラマ的手法によるアクション映画」に  接する機会と  テロ対策における「情報・交渉術・テクノロジー」の重要性を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (娯楽的ハッタリ&単純明快さを追求することによって  驚異的な長尺となった邦題と  継続化への意識が軽やかに暴走する幕切れが  軽量娯楽映画人の壮絶にして貪欲な生き様を写し出している点も  見逃せません。)  まさに「娯楽要素&映画史交流系アクション映画」の  称号にふさわしい作品であると言えるでしょう。  1980~2000年代の映画&TVドラマを融合させ  娯楽的高揚感を意図的に抑制したかのような作風によって  暇つぶし系アクション映画から  娯楽史を示す教材の一つへと変異した本作と    生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。