映画に感謝を捧ぐ! 「クレオパトラ(1934年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はセシル・B・デミル監督の「クレオパトラ(1934年版)」に  感謝を捧げようと思います。
クレオパトラ [DVD] FRT-289
ファーストトレーディング
2006-12-14

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エジプトの女王「クレオパトラ」の生涯を    もとにして1934年に作られた本作は  1963年版とは異なるスケール感と  庶民性を持った「クレオパトラ伝」であります。  古代エジプト&ローマの歴史をメロドラマ風に加工したストーリー  豪華絢爛たる舞台・小道具・衣装  スター的美男美女の俳優・女優陣が一堂に会する光景は  私に、大作的ムードと大衆食堂の味わい・映画性と舞台劇風味  格調高さと見せ場主義が平和的共存を果たす光景を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (歴史大作の王道に即しながらも  娯楽的高揚感を抑制し、感動誘発に依存しない  クールな幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「史劇系愛像劇」の歴史に輝く強豪作であると言えるでしょう。  技巧的な暴力&官能描写の数々と  大衆の興味をそそるポイントを的確に押さえた作劇法によって  ファンタジー性と親近感のバランスに秀でた歴史大作を誕生させ  後年の実話系大作に対する道しるべとなった本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。