映画に感謝を捧ぐ! 「太平洋機動作戦」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョージ・ワグナー監督の「太平洋機動作戦」に
感謝を捧げようと思います。
潜水艦「サンダーフィッシュ号」と共に戦う
男たちの運命を描いた本作は
アメリカ映画界の持つ「自国愛と戦術性」に覆われた
異色の潜水艦映画であります。
特撮技術・「青春映画・恋愛劇・西部劇」の特性・戦争史を動員して
「アメリカ潜水艦部隊礼賛」に溢れた物語&映像を生み出すことによって生じる
高揚感とブラック・ユーモア性は
私に「無意識に生成される笑い所」の醍醐味
娯楽映画の持つ「宣伝力」・スターの効能
アメリカ映画界における「西部劇」の影響力を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(J・ウェイン主演作の王道に即しつつ
ハリウッドと軍隊の「蜜月」を体現する
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「陽性潜水艦映画」史上屈指の母国愛と
娯楽的サービス精神に満ちた作品であると言えるでしょう。
アクション映画的能天気さ・メロドラマ的男女関係
壮絶なるユーモア精神によって
「戦争映画の悲劇性&潜水艦映画の圧迫感」を抑制し
明るい娯楽作へと変異させる姿に驚かされる本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。