映画に感謝を捧ぐ! 「プレデター2」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスティーブン・ホプキンス監督の「プレデター2」に
感謝を捧げようと思います。
1987年の映画「プレデター」の後日談となる本作は
前作の持ち味を受け継ぎつつ
風刺性を強化したSF映画であります。
猛暑・ドラッグ利権が生んだ人種間抗争・銃社会の融合によって
殺戮の地と化したLAに魅了された
「プレデター」の運命を
SF・ホラー・アクションの技法を融合させながら描く事によって生じる
映画的化学反応は
私に「暴走する自衛主義&肥大化する麻薬ビジネス」に対する警鐘
モンスター映画の醍醐味・権力者の傲慢に対する怒りが共存する世界を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(戦いによってもたらされた「男の友情」と
アメリカの未来に対する不安が融合する事によって
癒し要素と社会派的恐怖の入り交じった幕切れと
なっている点も見逃せません。)
まさに「風刺系モンスター映画」の静かなる強豪作と
呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
「地球侵略」以外の目的で戦うエイリアンという
奇抜な発想から生まれた「プレデター」のキャラクター性強化と
都会とジャングルの秘めたる共通項に対する鋭い目線によって
「続編」の枠を超越し、後年のSF映画界に影響を与える作品となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。