映画に感謝を捧ぐ! 「オペレーション・ローグ」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はブライアン・クライド監督の「オペレーション・ローグ」に  感謝を捧げようと思います。  テロリストに誘拐された大将の娘を奪還するよう命じられた  軍特殊部隊の運命を描いた本作は  R・コーマン流サービス精神&戦術性と  1980~2010年代気質が融合したアクション映画であります。  テロ対策映画と戦争映画を融合させ  ささやかな社会派要素を注ぎ込んだストーリーと  肉体・重火器・乗り物を集結させたアクション・シーンが  一体となる光景は  私に「チームバトルと活劇ヒーローの平和的共存」  「軽量な娯楽作を重量級に擬態させる技法」  「アクション映画の伝統と時代性の融合」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。    (能天気なハッピー・エンドでありながら  国際社会を皮肉る幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「大衆食堂系アクション映画」史上屈指の  贅沢な珍作であると言えるでしょう。  「安物映画級の物量で大作ムードを生成する」技術  情緒やロマンスを抑制し、暴力&破壊に特化する潔さ  どんでん返しに依存しない素直&明瞭なストーリー展開に心癒される本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。