映画に感謝を捧ぐ! 「バスティーユ、聖女の恍惚、愛の牢獄」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はシャイアン・キャロン監督の「バスティーユ、聖女の恍惚、愛の牢獄」に 感謝を捧げようと思います。 バスティーユ広場の一角で暮らす男女2人の運命を描いた本作は  お色気映画史上屈指の挑戦作であります。  文学的台詞・絵画的映像・ポルノ的性描写  サスペンス的供述をつなぎ合わせて  1本の映画に仕立て上げるという試みは  私に「性欲と文学的欲求の類似性」と  「神&愛」を追求しようとした人間に訪れるの一形態を    目の当たりにする機会をもたらしました。  (穏やかさの中に「死臭」を感じさせる  不思議な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「フランス流純文学ポルノ」の一翼を担う  珍味であると言えるでしょう。  宗教論・男性向けサービス精神・観光旅行映画の味が  奇妙なバランスで共存する本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。