映画に感謝を捧ぐ! 「サルタナがやって来る~虐殺の一匹狼~」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアンソニー・アスコット(ジュリアーノ・カルニメーオ)監督の
「サルタナがやって来る~虐殺の一匹狼~」に感謝を捧げようと思います。
謎のガンマン「サルタナ」と彼を取り巻く人々の
運命を描いた本作は
暴力的でありながらものどかさを感じさせるイタリア西部劇であります。
金貨&偽札を巡る陰謀劇に
野性的なアクション・陽気なお色気・漫画的な小道具
濃厚なる俳優・女優陣を加えることによって生み出された
凶悪でありながらもユーモラスな世界は
私に「大勢が1人に翻弄する快感」・「残酷さ&欲深さと滑稽さの近似性」
「娯楽的反権力精神」を満喫する機会をもたらしました。
(西部劇の王道に即しつつ
「男の友情に心打たれつつも笑いを禁じ得ない」
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「犯罪系西部劇」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
胡散臭くもエネルギッシュな男女が織りなす人間模様
アイデア・暴力・ユーモアに満ち溢れた銃撃戦
情緒を抑制し、勢いよく進行するストーリーが
勧善懲悪劇とは異なる痛快さと
人情劇とは異なる癒しを感じさせる本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。