映画に感謝を捧ぐ! 「追跡者(1998年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はスチュワート・ベアード監督の「追跡者(1998年版)」に
感謝を捧げようと思います。
1993年の映画「逃亡者」の後日談となる本作は
娯楽的知略とお祭り精神が入り交じったアクション映画であります。
「逃亡者」に「コン・エアー&ミッション・インポッシブル」を
加えることによって生を受けたストーリー・キャラクター・アクションが
軽快さと渋みのバランス感覚を保ちながら進行していく光景は
私に「キャラクター性によってストーリーを輝かせる」技法
1990年代映画文化・シリーズ作品の法則に
接する機会をもたらしました。
(前回よりも「ハリウッド流ハッピー・エンド」色を強めた
幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「鬼ごっこ系アイドル映画」の雄と呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
ワン・アイデアを徹底的に活用するリサイクル精神
T・L・ジョーンズ&W・スナイプスの「持ち味」を前面に出しつつ
TVドラマ的作劇法を駆使するバランス感覚
前回以上に娯楽的なアクションを生み出す技術力&財力が
力を合わせることによって
ある種の爽快感&学びを生み出す作品となった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。