映画に感謝を捧ぐ! 「偽装の女」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はジョージ・スティーヴンス監督の「偽装の女」に
感謝を捧げようと思います。
ジェームズ・マシュー・バリーの同名戯曲を
もとにして作られた本作は
上品さと大衆食堂性のバランスに秀でた恋愛喜劇であります。
「男女の精神的格差」・「戦争が市民社会に与える影響」
「イギリス上流女性社会の内幕」を
アイドル映画風味・品格・庶民性の均整を保ちながら描くという試みは
私に、覗き趣味と教訓性の平和的共存
悲劇的状況を喜劇的に描く妙技
ストーリー&キャラクターに適したスピード感を維持する事の素晴らしさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(西部劇とスパイ活劇を融合させ、喜劇的に加工し
恋愛映画の王道へと向かう
決着の付け方となっている点も見逃せません。)
まさに「喜劇系上流社会&男女論」の一翼を担う
強豪作であると言えるでしょう。
スター映画の華やかさ・女性映画の繊細さ・人情劇の味わい
主演女優C・ヘップバーンの特性を生かしたkたらくたー造形が
絶妙のバランスで配合された本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。