映画に感謝を捧ぐ! 「ソルジャーズ・オブ・フューリー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はアレクサンダー・チェリニアエフ監督の
「ソルジャーズ・オブ・フューリー」に感謝を捧げようと思います。
1970年のベトナムに派遣された
ソ連軍兵士の運命を描いた本作は
暇つぶし感覚と社会派要素が奇妙なバランスで共存する
異色の戦争映画であります。
アクション・道中劇・陰謀劇の手法を融合させ
淡々と進行していくストーリー
国際色豊かな俳優・女優陣
1980年代風味と2010年代風味が交錯する戦闘シーンが
一体となる光景は
私に、反戦的台詞に依存することなく
伝わっていく「戦争の不条理性」と
娯楽的アクション&ユーモアの平和的共存に挑む人々の勇姿を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ソ連軍礼賛臭を感じさせる幕切れから
アメリカン・コメディ系のエンドロールに向かうという
大胆な試みによって
中立的目線を感じさせる作品となっている点も見逃せません。)
まさに「軽量ベトナム戦争映画」史上屈指の
珍味であると言えるでしょう。
アメリカ産ベトナム戦争映画の手法と
ロシア風味が融合する事によって生を受け
国際化の一形態と娯楽映画の可能性を写し出す
戦争映画の1つとなった本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。