映画に感謝を捧ぐ! 「レーシング・ブル」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はチャールズ・B・グリフィス監督の「レーシング・ブル」に  感謝を捧げようと思います。 レースカーを盗んだ青年「フーバー」と仲間達の  奇妙な旅を描いた本作は  1970年代的反抗心と80年代的明るさの  中間に立つアクション喜劇であります。  「バニシング・ポイント」・「アメリカン・グラフィティ」の持ち味を継承しつつ  ドタバタ喜劇的に加工したストーリー  アイデア・映像技・ユーモアを兼ね備えたカー・アクション  素朴にして勇壮な音楽・和やかな風景が  一体となる光景は  私に、破壊と笑いの融合・技巧的アクション  反権力&直球的ストーリーの醍醐味を  同時に味わう機会をもたらしました。  (「友情」の始まりと人生の通過儀礼を共有する  味わい深い幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「カー・アクション喜劇」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  単純明快なストーリーの中に  「R・ハワード監督」誕生の序曲と  「R・コーマン的サービス精神」の醍醐味を宿す本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。