映画に感謝を捧ぐ! 「ゾンビ・ホスピタル」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェフ・ブーラー監督の「ゾンビ・ホスピタル」に  感謝を捧げようと思います。 妹を救うため精神病院の「患者」となった男の  運命を描いた本作は  多種多様な狂気に満ちたモンスター映画であります。  米ドラマ「プリズン・ブレイク」と  1975年の映画「カッコーの巣の上で」を融合させた後  閉鎖系ゾンビ映画へと進行するストーリーと  悪趣味描写の限りを尽くした映像が一体となる光景は  私に「科学者的狂気」・「見世物的狂気」・「サスペンス的狂気」  「愛憎劇的狂気」が一堂に会する姿を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドと見せかけて「鮮やかな逆転劇」を見せる幕切れが  ある種のブラック・ユーモアを発生させている点も見逃せません。)  まさに「狂気の総合商社」の歴史に輝く怪作であると言えるでしょう。  ホラー映画&刑務所映画にありがちな状況を詰め合わせ  ささやかな社会派要素を加えることによって生を受けた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。