映画に感謝を捧ぐ! 「ネバー・サレンダー 肉弾烈戦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はウィリアム・カウフマン監督の「ネバーサレンダー 肉弾烈戦」に  感謝を捧げようと思います。  WWEのプロレスラーが海兵隊員に扮した人気シリーズ  「ネバーサレンダー」シリーズの4作目となる本作は  豪快な変化と攻撃的ユーモアに彩られた作品であります。  前作を上回るほどの「海兵隊アピール」  1980~90年代の娯楽映画を模したアクション・シーンを  正当化するためにのみ進行するストーリー展開によって  「プロレスラーのPV」から「海兵隊のPV兼パロディ・アクション」へと  変化していく「ネバーサレンダー」シリーズは  私に「正義と悪が類似した戦法を使う光景」と  「シリーズ化による洗練化&狂暴化現象」を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (シリーズ初の「前作の後日談」であるという点や  ネット社会とアクション映画の複雑な関係を象徴するかのような  決着の付け方となっている点も見逃せません。)  まさに「海兵隊所属のアクション映画資料館」と呼びたくなる  珍品であると言えるでしょう。  CG技術に依存しない「知力・体力のある戦闘描写」  ロマンス・社会派・論理性に背を向けた「ワイルド且つスリムな物語」  評論家&大衆受けの呪縛を打ち破り  特定の客層のみに特化する「娯楽的サービス精神」によって  ネット社会がもたらした「マニア御用達映画時代」の中で  光り輝くアクション映画となった本作と