映画に感謝を捧ぐ! 「アクアノイド」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はレイ・ペシュケ監督の「アクアノイド」に
感謝を捧げようと思います。
海中に潜むモンスター「アクアノイド」に立ち向かう
男女の運命を描いた本作は
サービス精神と節約精神が
軽快に暴走するモンスター映画であります。
王道主義・省力化・見世物精神・技巧過多に支配された
映像・ストーリー・キャラクターを
スピード感とお色気で補おうという試みは
私に「モンスターのビジネス的価値」
「説明描写省略法の功罪」の一端と
「人員不足」に悩まされながらも悪徳政治家の道を突き進む
男の悲劇を目の当たりにする機会をもたらしました。
(アクション映画&ホラー映画の定番を静かに皮肉った
幕切れとなっている点も見逃せません。)
本作こそ「半魚人映画」史上屈指の脱力作と
呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
TV的色彩・喜劇&青春映画風味溢れるキャラクター
悪食趣味的残酷描写・定番主義的ストーリー展開が混ざり合うことによって
馬鹿馬鹿しくも憎めない雰囲気を放つ本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。