映画に感謝を捧ぐ! 「現代やくざ 与太者の掟」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は降旗康男監督の「現代やくざ 与太者の掟」に  感謝を捧げようと思います。   東映が誇る人気シリーズの一つ  「現代やくざ」シリーズの1作目となる本作は  東映文化と欧州文化がせめぎ合う極道映画であります。  東映京都が生み出した「任侠路線」の王道と  ヨーロッパ映画的クールさ&バイオレンスが  壮絶にせめぎ合いながら1960年代の「影」を  写し出していく光景は  私に、凶暴でありながらも情のある「文化交流」と  ヤクザと暴力団の「境界線」に立たされながら  己を貫こうとする男たちの運命を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (暴力の世界に生きる人間の生命力と虚しさを  静かに示した幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「和洋折衷系極道映画」の歴史に輝く  一作であると言えるでしょう。  「東映実録路線の雄」菅原文太の  東映における初主演作となる本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。