映画に感謝を捧ぐ! 「女体調教人アマゾネス2」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェス・フランコ監督の「女体調教人アマゾネス2」に  感謝を捧げようと思います。 海辺の女性刑務所に収監された  女性達の運命を描いた本作は  性的アイデアと背徳的サービス精神に満ちた刑務所映画であります。  サディズムマゾヒズム・友情が入り交じった刑務所生活を  ポルノ技法の限りを尽くして描きながら  日常劇のような穏やかさを感じさせるという現象は  私に、鑑賞者の心に「共犯者意識」を発生させる技法の一端と  人間の持つ「適応力」の強大さ&残酷さを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドと悲劇をブラック・ユーモア的に表現した  和やかで意地悪な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「日常系閉鎖空間ポルノ」史上屈指の怪作であると言えるでしょう。  1977年の映画「女体調教人アマゾネス」の2年前に作られた  映画であるにも関わらず  続編的邦題が付けられているという怪現象と  刑務所映画の王道とポルノを結ぶ「見えざる絆」に  遭遇する機会を与えてくれた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。