映画に感謝を捧ぐ! 「ガンマン大連合」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はセルジオ・コルブッチ監督の「ガンマン大連合」に  感謝を捧げようと思います。  スウェーデン人武器商人「ヨド」と  彼を取り巻く人々の運命を描いた本作は  凶暴でありながらも心癒されるイタリア西部劇であります。  激しい暴力描写・陰謀渦巻く人間模様・  イタリア的濃厚さに満ちた俳優・女優陣が一堂に会しているにも関わらず  和やかさを感じさせるストーリー・演出・風景は  私に、コンビ映画・犯罪映画・西部劇流アクションの醍醐味をを満喫しつつ  メキシコ史の一端に触れる機会をもたらしました。  (勧善懲悪的ハッピー・エンドとは異なる爽快感を感じさせる幕切れが  「1970年代文化」の一部を体現している点も見逃せません。)  まさに「極道大作系イタリア西部劇」の歴史に輝く  陽気な強豪作であると言えるでしょう。  イタリア西部劇文化&男性本能の赴くままに突き進みながらも  ある種の繊細さを感じさせる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。