映画に感謝を捧ぐ! 「リターンド・ソルジャー 正義執行人」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はキオニ・ワックスマン監督の  「リターンド・ソルジャー 正義執行人」に  感謝を捧げようと思います。  アジア系武器密売人+ロシアン・マフィアに闘いを挑む  男たちの運命を描いた本作は  東西の戦闘文化を巧みに融合させながら  S・セガール主演作の「PV化」に  抗うことに挑んだ過激作であります。  東映任侠路線の流れを汲む設定から  「我慢&情緒」を減らし  「S・セガール&ヨーロッパ要素」を加えることによって  国際性&凶暴性を増したストーリー  S・セガールの虐殺系アクション&V・ウェブスターの活劇系アクション    「沈黙」にも「漢字二文字+アルファベット」にも属さないDVD邦題が  一体となる光景は  私に「ヨーロッパ社会の持つスケール感」・「圧倒的強者のコメディ性」  「脇役の魅力を引き立てようとするS・セガール&スタッフ陣」を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (1985年の映画「コマンドー」を東洋流にアレンジした決着と  世代交代の気配を感じさせる幕切れも見逃せません。)  まさに「文化交流・人的資源確保・武術系アクションの復権」への  思いに満ちたアクション映画であると言えるでしょう。  暇つぶし系アクション映画&S・セガール主演作の定番を守りつつ  独自の味わいを持った作品を生み出すことに挑んだ本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。