映画に感謝を捧ぐ! 「キートンのエキストラ」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はエドワード・セジウィック監督の  「キートンのエキストラ」に感謝を捧げようと思います。 映画女優を目指す女性・その母・マネージャーが  ハリウッドで巻き起こす珍騒動を描いた本作は  B・キートンのトーキー初主演作となる「喜劇系舞台裏映画」であります。  恋愛喜劇の王道・トーキー初期の舞台裏  サイレント喜劇特有の「活劇的な笑い」が融合することによって  映画技術史の転換期に立たされた人々の思いが  写し出されていく光景は  私に、喜劇映画と歴史を結ぶ「絆」と  サクセス・ストーリー&恋愛劇の光と闇を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (人生が「ハッピー・エンドと悲劇の二択」ではないということを象徴する  味わい深い幕切れとなっている点も見逃せません。)    まさに「喜劇系映画史講座」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。  撮影現場を引っかき回すB・キートンの勇姿が  可笑しさ・爽快さ・哀愁の入り交じった感触を呼び起こす本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。