映画に感謝を捧ぐ! 「ブルーサヴェージ」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はヨルゴ・パパヴァッシリュー 監督の
「ブルーサヴェージ」に感謝を捧げようと思います。
謎の巨大サメに立ち向かう人々の運命を描いた本作は
モンスター映画史上汲まれに見るほどの「奇抜さ」を誇る作品であります。
「サメ映画」の看板を掲げながら
サメが直接関与しないストーリー&アクションで
作品の多くを形成するという大胆な挑戦は
私に、サメが「金運を高めるアイテム」と化す光景と
モンスター映画の王道と人間模様の均整を保つことの難しさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(「悲恋伝説」をハッタリ的に活用している点と
闘いの持つ「癒し効果」を発揮しつつ
人魚映画的発想を取り入れた幕切れとなっている点も
見逃せません。)
まさに「人間重視系サメ映画」の歴史に輝く
珍作であると言えるでしょう。
「ディープ・ブルー(1999年版)」の流れを汲む発想と
サメ映画の伝統を融合させることによって
後年の「アサイラム・サメ路線」に影響を与えた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。