映画に感謝を捧ぐ! 「ドライブ・ハード」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はブライアン・トレンチャード=スミス監督の  「ドライブ・ハード」に感謝を捧げようと思います。  銀行強盗に巻き込まれた自動車教習所教官の  運命を描いた本作は  和やかにしてエネルギッシュな巻き込まれ映画であります。  逃亡アクションの王道をコメディ的に加工したストーリー&キャラクターと  素朴な迫力とユーモラスな味わいを兼ね備えたカー・アクションが  軽快且つ緩やかに進行していく光景は  私に「友情劇・ホームドラマ・バイオレンス」が  特殊なバランスで共存していく現象と  家族のため「戦士の本能」を押さえ込もうとする人間が  予期せぬ戦いによって解放されていく姿を    娯楽的に表現する技法の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (能天気でありながらも癒しと苦味を同時体験させる  奇妙な幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「男気系アクション・コメディ」史上屈指の  癒し系作品であると言えるでしょう。  男の勇猛さ&幼児性を優しくも暴力的に写し出す  物語&アクションが心地良い本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。