映画に感謝を捧ぐ! 「ドローン 無人爆撃機」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はリック・ローゼンタール監督の「ドローン 無人爆撃機」に  感謝を捧げようと思います。   無人爆撃機によるテロリスト抹殺を命じられた  兵士2人の運命を描いた本作は  軽量にして大胆な戦争映画であります。  戦争映画であるにもかかわらず  「終盤まで死人が出ない&物語の大半が会話」という大胆さと  「室内劇の形態を取ることによって、アクション・シーンのリスクを軽減」  「TVゲーム的CGによって(ハイテクがもたらす人命軽視)を表現する」娯楽戦術性  「ドローン」の普及がもたらす戦術の変化に対する目線が  一体となる光景は  私に「戦争映画の新境地」・「理性崩壊の過程」  「節約精神と風刺精神の平和的共存」と  「テクノロジーがもたらす娯楽性の抑制」の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (テロ対策系アクション映画を皮肉るかのような  苦い幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「空間限定型戦争映画」の歴史に輝く  挑戦作であると言えるでしょう。  戦争テクノロジーの発展&家族愛が生む狂気を  静かに写し出す本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。