映画に感謝を捧ぐ! 「ジュラシック・シティ(2014年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はショーン・ケイン監督の「ジュラシック・シティ(2014年版)」に  感謝を捧げようと思います。 恐竜の大群に襲われた刑務所からの脱出に挑む  人々の運命を描いた本作は  「ジュラシック」系映画史上屈指の狂乱と  娯楽的ハッタリ精神に彩られた作品であります。    閉鎖空間系モンスター映画と怪獣映画の要素を  強引につなぎ合わせた結果  論理性から解放されたストーリー展開が    独特のスリル&サスペンスを生成していく光景は  私に娯楽映画における「方向性確立」の重要性と  危機的状況において「チームワーク」を保つことの難しさを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (中途半端感に彩られた幕切れが  「脱獄映画」に対する皮肉を放ちつつ  軽量映画の予算・人員枠で「大作的ムード」を生み出すことの困難さを  示している点も見逃せません。)   まさに「出たとこ勝負系恐竜映画」の帝王と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  誇大広告魂溢れる題名  状況に応じて戦闘力を使い分ける恐竜軍団  論理性&一貫性の枠を越えた人間達の行動が生んだ  先読み困難な状況に圧倒される本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。