映画に感謝を捧ぐ! 「栄光への賭け」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマイケル・ウィナー監督の「栄光への賭け」に  感謝を捧げようと思います。  ヒュー・アトキンソンの小説「小説オリンピック」を  もとにして作られた本作は  壮大にして軽快なスポーツ映画であります。  大作的スケール感・軽量映画的サービス精神  社会派の苦味が絶妙のバランスで配合されたストーリーが  近代スポーツの光と闇を写し出していく光景は  私に「メッセージ性と娯楽性の平和的共存」と  映画的国際交流の一形態を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (映像・ストーリー・名言が力を合わせることによって  感動と苦味の入り交じった幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「スポーツ系歴史大作」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。  後年の「炎のランナー」等に通じる道を  軽快且つ重厚に切り開いた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。