映画に感謝を捧ぐ! 「ワイルドグリズリー」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はショーン・マクナマラ監督の「ワイルドグリズリー」に
感謝を捧げようと思います。
山沿いの町「パイン・レイク」で巻き起こる
熊騒動を描いた本作は
モンスター映画と人情劇がせめぎ合う脅威の珍作であります。
「ジョーズ」系動物映画の王道に即しながらも
和やかな雰囲気を感じさせるストーリー・演出・キャラクターは
私に「自制なき善意&欲望が招く悲劇」・「人間と自然が共存する難しさ」を
軽量映画的に表現する技法の一端に
接する機会をもたらしました。
(人間と凶暴化した動物との闘いを描きつつ
アクション映画的爽快感よりも人情味を重んじた
優しいハッピー・エンドへと着地する
類い希なる作品であるという点も見逃せません。)
まさに「動物系災害映画」史上屈指の
穏健派と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。
ホラー的残酷さ・ファミリー映画の味わい・冒険映画の香りが
奇妙なバランスで共存する本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。