映画に感謝を捧ぐ! 「ヴァンパイア・ハンター(2001年版)」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はJ・S・カーダン監督の「ヴァンパイア・ハンター(2001年版)」に    感謝を捧げようと思います。  陸路でフロリダに向かう青年「ショーン」の  運命を描いた本作は  幕の内弁当的な味わいに満ちた異色のモンスター映画であります。  道中劇・ウィルスパニック・アクション・吸血鬼を  豪快に組み合わせたストーリー&演出が  勢い任せに進行していく光景は  私に「大衆娯楽の定番を総動員する」豪快さと  物語&映像を滑らか且つ派手に進行させることによって  「悲劇性&猟奇性」を緩和し、気楽に楽しめる作品に仕立て上げる技法を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (刑事コンビ映画的な爽快感と不吉さがバランス良く配合された  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに「ジャンル融合系吸血鬼映画」の歴史に輝く  軽量作であると言えるでしょう。  「ロストボーイ」・「ニア・ダーク」・「フロム・ダスク・ティル・ドーン」の  精神&技術を継承しつつ  モンスター映画的残酷さ&エロティシズムを抑制し  活劇性を強化する事によって生を受けた本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。