映画に感謝を捧ぐ! 「ステート・フェア(1945年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウォルター・ラング監督の「ステート・フェア(1945年版)」に
感謝を捧げようと思います。
フィリップ・D・ストングの同名小説をもとにして作られた本作は
正々堂々たる「娯楽的サービス精神」に心打たれる
ミュージカル映画であります。
愛郷的イベント、ロマンス、歌&踊り、アメリカ流サクセス精神
華麗なる舞台&衣装、スターが一堂に会し
彼らの「引き立て役」に徹したストーリーに支えられながら
軽やかに進行していく光景は
私に「鑑賞者の欲求」を的確につく娯楽映画と
映像テクノロジーに依存しない
手作り感溢れる「浮世離れ」の素晴らしさを
満喫する機会をもたらしました。
(ストーリー上の「突っ込み点」を感じさせず
心地よさだけを手に劇場を後にできるよう配慮された
「高揚感あるハッピー・エンド」となっている点も見逃せません。)
まさに「ポジティブ系イベント・ミュージカル」の雄と
呼びたくなる作品であると言えるでしょう。
祭りの楽しさ、ロマンスの甘味、ハッピー・エンドの魅力
ミュージカル映画の特性。スター主義の効能を
余すところなく詰め込んだ本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。