映画に感謝を捧ぐ! 「私の中の娼婦」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回は武田一成監督の「私の中の娼婦」に  感謝を捧げようと思います。  
私の中の娼婦 NYK-228 [DVD]
オフィスワイケー 日活
2012-08-08

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 妻を失った心の傷を癒すため  港町の温泉宿を訪れた男の運命を描いた本作は  陰鬱なロマンに溢れた恋愛系ポルノ映画であります。  観光旅行映画、アイドル映画、恋愛劇、サスペンスの手法が  和製エロティシズムと融合して  静かに進行していく光景は  私に「愛の暗黒面」を再認識する機会と  旅行の持つ癒し効果、スリル、神秘性を  堪能する機会をもたらしました。  (全ての決着を付けることなく訪れる幕切れが  ある種の「黒き文学性」を発すると同時に  鑑賞者の脳を刺激する機会を与えている点も見逃せません。)  まさに「和製ラブ・サスペンス・ポルノ」界の  静かなる堅実作であると言えるでしょう。  和やかでありながらも閉鎖的な雰囲気を持つ舞台  細切れ的に写し出される主人公の過去&現在  和服ならではのエロティシズムが  覗き見気分の入り交じったを呼び起こす本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。