映画に感謝を捧ぐ! 「ジキル博士はミス・ハイド」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はディヴィッド・プライス監督の「ジキル博士はミス・ハイド」に
感謝を捧げようと思います。
ロバート・ルイス・スティーヴンソンの小説
「ジキル博士はハイド氏」をもとにして
1995年に作られた本作は
SF映画&コメディの持つ可能性を感じさせる
世紀の珍品であります。
秘めたる悪の目覚め、会社組織に対する皮肉
科学者の本能と人間の良心のせめぎ合いを扱いながら
アイドル映画的陽気さ&喜劇的能天気さを保つという
恐るべき妙技は
私に「シリアスとコメディの近似性」を再認識すると同時に
男性と女性の力関係についての一考察に触れる機会を
もたらしました。
(万事解決系のハッピー・エンドでありながらも
ブラック・ユーモアの香りを感じさせる
味わい深い幕切れとなっている点も見逃せません。)
まさに「SF系アイドル喜劇」の歴史に輝く
一作であると言えるでしょう。
「ジキル博士とハイド氏」の世界に
女装映画、主演女優S・ヤングのPV
ドタバタ喜劇を融合させ
男性が女性に抱く「潜在的憧れ&恐怖心」を
映像化することに挑んだ本作は
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。