映画に感謝を捧ぐ! 「米軍極秘部隊 ウォー・ピッグス」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はライアン・リトル監督の「米軍極秘部隊 ウォー・ピッグス」に  感謝を捧げようと思います。   ドイツ軍の新兵器を偵察するよう命じられた  ならず者部隊「ウォー・ピッグス」の運命を描いた本作は  軽量な外見の中に「知略」を秘めた戦争映画であります。  「導入部&最終局面」に盛り上げ部分を集中させる。  訓練場面による説得力の補強、旗印的俳優の投入  アクション映画のルールに基づく戦闘場面    論理性を気にせず「お色気場面」を用意する。    暇つぶし規模のスケール感を保つといった  娯楽映画的戦術に沿って  古今東西の戦争映画をつなぎ合わせていくという手法は  私に「アメリカ製戦争映画の法則」と  「趣味と実益、物語とアクション訓練を両立させる方法」について  学ぶ機会をもたらしました。  (勧善懲悪的に進行するストーリー展開でありながら  戦争礼賛ムードを抑制するため  「能天気なハッピー・エンドを避ける」配慮が  成されている点も見逃せません。)  まさに「優等生系戦争活劇」の教科書と呼びたくなる  作品であると言えるでしょう。  戦争映画でありながら  反戦メッセージよりも男児の憧れ&映画マニア魂を  重視する剛胆さを持った戦争映画の一つである本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。