映画に感謝を捧ぐ! 「侠客列伝」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はマキノ雅弘監督の「侠客列伝」に    感謝を捧げようと思います。
侠客列伝 [DVD]
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2015-04-08

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   「日本侠客伝シリーズ」の流れを汲む  「列伝シリーズ」の1作目となる本作は  時代劇と任侠の風味が絶妙のバランスで配合された  作品であります。  実話系仇討ち劇の雄「忠臣蔵」・明治後期の極道事情  1960年代東映剣劇アクションを融合させ  アイドル映画的な見せ場作りを施す事によって  華麗なるスター・活劇の爽快感・人情味を兼ね備えた  軽量且つ重厚な我慢劇が生成されていく光景は  私に「我慢→爆発」がもたらす化学反応の醍醐味  ヤクザと暴力団の大いなる相違点  アウトロー性と様式美が共存する世界の輝きを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (「壮絶なる最終決戦→速やかなる幕切れ」という流れによって  舞台的高揚感を保ち続けるよう配慮されている点も見逃せません。)  まさに「極道系歌舞伎」の雄と呼ぶにふさわしい作品であると言えるでしょう。    東映任侠路線を彩るヒーロー・ヒロイン・悪役達の人間力と  大衆食堂系暴力と東洋的美学の均整を保つ映像&ストーリーに  圧倒される本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。