映画に感謝を捧ぐ! 「ザ・ファントム(2014年版)」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマリーナ・クナロヴァ監督の「ザ・ファントム(2014年版)」に
感謝を捧げようと思います。
監視システム「GSコード」の裏に潜む陰謀に迫る
人々の運命を描いた本作は
SF映画史上屈指の「闇鍋風味」を感じさせる作品であります。
アジア映画の香り漂う肉弾アクション&キャラクターとCG映像の嵐
巻き込まれ映画&陰謀系SFの王道に即した物語と
時系列操作+性急な場面切り替え+情報の詰め込みによって
ストーリー展開を複雑化する手法が一体となる光景は
私に「複数の文化をバランス良く配合する」事と
映像技&テクノロジーを制御する事の難しさを
目の当たりにする機会をもたらしました。
(社会風刺とシリーズ化への思いが入り交じった幕切れが
娯楽映画の世界に生きる人々の宿命を感じさせる点も見逃せません。)
まさに、東西文化が壮絶にせめぎ合う「活劇系コミック・ムービー」で
あると言えるでしょう。
漫画的発想と映画的特殊効果を組み合わせた素材に
2002年の映画「マイノリティ・リポート」を隠し味として加えることによって
生を受けた本作と
生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝を!!!。