映画に感謝を捧ぐ! 「ファイアー・クエイク 火災大地震」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はジェフ・ブラウン監督の「ファイアー・クエイク 火災大地震」に  感謝を捧げようと思います。 新エネルギー実験中の事故によって発生した災害に立ち向かう  母娘の運命を描いた本作は  壮絶なる既視感&和やかさに支配された災害映画であります。  SF・災害映画・陰謀劇・ホームドラマの王道を  組み合わせる事によってスケール感&スリルを抑制されたストーリーと  安物感満載のCG映像が融合することによって生成された  「緩やかなるチェコ壊滅の危機」は  私に、災害映画における「適正速度&情報管理」の大切さと  人間特有の「身内びいき」がもたらす悲喜劇をSF化する技法の一端を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (様々な謎&設定を置き去りにしたまま訪れる「ハッピー・エンド」が  米ドラマ&連載漫画の香りを放っている点も見逃せません。)  まさに「なごみ系災害SF映画」と呼びたくなる珍作であると言えるでしょう。  SF大作ごっこ的な映像・ストーリー・キャラクターが  ある種の笑いと癒しを与えてくれる本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。