映画に感謝を捧ぐ! 「吸血鬼(1967年版)」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はロマン・ポランスキー監督・主演の「吸血鬼(1967年版)」に  感謝を捧げようと思います。
ロマン・ポランスキーの吸血鬼 [DVD]
ワーナー・ホーム・ビデオ
2010-04-21

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  吸血鬼を探し求める教授と助手の運命を描いた本作は  神秘性とユーモアが共存する吸血鬼映画であります。  童話的ヒーローの香りを漂わせながらも緩やかな主人公一行  吸血鬼に優るとも劣らぬ不気味さを放つ舞台&村人達  モンスター系ホラーとコメディが混ざり合ったストーリー&演出が  一体となる光景は  私に、残酷さと滑稽さの近似性と  映画における「映像的存在感」の重要性を  目の当たりにする機会をもたらしました。  (ハッピー・エンドに向かうと見せかけて  悲劇へと転じる幕切れが     後年のS・テート&R・ポランスキー監督を襲う悲劇を暗示しつつ  1960年代の世界を覆う狂気を写し出している点も見逃せません。  まさに「喜劇系吸血鬼映画」の雄と呼ぶにふさわしい  作品であると言えるでしょう。    吸血鬼映画の持つ「可能性」を広げると同時に  後年の「ローズマリーの赤ちゃん」に通じる道を切り開いた本作と  生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。