映画に感謝を捧ぐ! 「色情日記」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はマックス・ペカス監督の「色情日記」に
感謝を捧げようと思います。
エレベーター事故の影響で性欲の虜となった女性
「キャロル」の運命を描いた本作は
綱渡り的魅力を持ったポルノ映画であります。
「ポルノ的見せ場」に向かうための口実に徹しつつ
筋の通った&テーマ性のあるストーリーを
保ち続ける事を可能にした
スタッフ、キャスト陣のバランス感覚は
私に「ポルノ映画」の持つ懐深さと
娯楽的サービス精神と良心の間に立った物語の醍醐味を
目の当たりにする機会をもたらしました。
(ポルノ要素を維持しながら「心和むハッピー・エンド」を
作ることを可能にした作品の一つであるという点も見逃せません。)
まさに「生真面目派ポルノ映画」と呼びたくなる
珍味であると言えるでしょう。
見世物的エロティシズムと上品さ、見せ場主義とストーリー性が
共存可能であることを示した作品の一つである本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。