映画に感謝を捧ぐ! 「ブルー・イン・ザ・フェイス」
映画弁護人GHM(西村哲也)です。
今回はウェイン・ワン&ポール・オースター監督の
「ブルー・イン・ザ・フェイス」に感謝を捧げようと思います。
1995年の映画「スモーク」の流れを汲む本作は
前作からの凄まじい転身ぶりに圧倒される
世紀の珍品であります。
人情味と渋味の効いた「スモーク」の世界が
郷土愛と小ネタに満ちたドタバタ喜劇へと変異していくという怪現象は
私に「スピード感溢れる日常劇」の醍醐味と
サスペンスとは一味違う「先読み困難な状況」を
満喫する機会をもたらしました。
(有名人、記録映像、過去の映画を
遊び心と知略を駆使して活用している点と
陽気でありながらもメッセージ性を感じさせる終幕→エンドロールも
見逃せません。)
まさに「観光旅行&マニア系日常劇」の一翼を担う作品であると言えるでしょう。
続編の常識を打ち破る大胆不敵な手法と
速射砲的なユーモアと生活感が共存するストーリー&風景が
時間と共に快感へと繋がっていく本作と
生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。