映画に感謝を捧ぐ! 「デビルズ・レイプ」

映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はラッファエレ・ピッキオ監督の  「デビルズ・レイプ」に感謝を捧げようと思います。  夜の森で巻き起こる惨劇を描いた本作は  イタリア映画的俗物性と教訓性が入り交じった  恐るべきホラー映画であります。  女性2人・レイプ犯3人・亡霊4人?による  三つ巴の戦いが  中世ヨーロッパの残虐面・性行為と暴力の近似性を  えぐり出していく光景は  私に「悪趣味映画」の秘めたる効能と  性的欲求の複雑怪奇さに  思いをはせる機会をもたらしました。  (ホラー映画の定番に即しながらも  格調高さを感じさせる不思議な幕切れとなっている点も  見逃せません。)  まさに「西洋剣劇系ホラー」史上屈指の悪趣味性と  史劇性を感じさせる怪作であると言えるでしょう。  ハッタリ精神溢れる「日本版宣伝文句」  ホラー風味&騎士風味溢れる外見と  「性別によって対処を使い分ける」知恵を兼ね備えた  亡霊たちの勇姿  青春映画・犯罪サスペンス・モンスター映画を網羅する貪欲さが  軽量ホラーの枠を越えた娯楽的魅力を放つ本作と  生きて映画を見ることの出来る幸せに深い感謝!!!。