映画に感謝を捧ぐ! 「キートンの恋愛指南番」

 映画弁護人GHM(西村哲也)です。  今回はエドワード・セジウィック監督の  「キートンの恋愛指南番」に感謝を捧げようと思います。  チャールズ・W・ベル&マック・スウォンの  舞台劇をもとにして作られた本作は  楽しくも苦い恋愛喜劇であります。  上流階級の思惑に振り回される主人公の運命と  トーキー時代が生んだ「会話重視の恋愛喜劇」を乗り切ろうと  悪戦苦闘するB・キートンの運命が重なっていく光景は  私に「時代の転換期」に立つ人々の勇気&苦悩  活劇的エロティシズム、男女関係の複雑怪奇さを  目の当たりにする機会をもたらしました。  (B・キートンの身体能力と喜劇的知略によって  アクション映画的でありながらもコント的な笑いを誘う  幕切れとなっている点も見逃せません。)  まさに、ユーモラスで苦い「アクション・ラブコメディ」であると  言えるでしょう。  B・キートン十八番の活劇的笑いと  会話アクションを駆使した恋愛喜劇の醍醐味を  共存させようとする姿に心打たれる本作と    生きて映画を見ることのできる幸せに深い感謝を!!!。